みやざき農業日誌

株式会社 風土のスタッフブログです。
風土スタッフの日々や、野菜に関する記事を記録していきます。


バンザイ

かぼちゃの苗がバンザイをしているのを発見。
いったい何でしょうか?

今回はかぼちゃの苗を育てる時の、ちょっとした苦労話です。
かぼちゃに限らず、育苗をする際は種を播いてから発芽するまでの水やりは禁物です。
(上下に水を含んだ土で挟まれると窒息してしまいます)

何日も置いておくと水がどんどん蒸発するので、種を播いたら速やかに発芽を
促してやること、つまり地温を発芽適温でキープしてあげることが肝心です。
加温を行わない風土のハウスは、どうしても夜間の温度が下がるため、
発芽に5~7日を要する関係で、発芽する時には往々にして水分不足の状態になります。

中学の理科で習ったように思いますが、葉は根から吸い上げた水分を蒸散する
働きがあります。
仮に土の中に水分が無い時はどうなるかというと、葉が巻いたり閉じたりして
できるだけ蒸散しないような姿になります。

ちょっと寄り道しましたが、話を本題に戻しますと、
発芽の時には葉が展開しないといけないのに、水分が少ないために展開せず、
そうこうしているうちに種の殻も乾燥して固まってしまうため、
なかなか葉から外れずにこのようになってしまうのでしょう。
ここ3日間は最高気温が20℃にも達し、ハウス内が40℃近くになっていましたので
無理もありません。

そのままにしておいて外れるものもありますが、外れないものもありますので
今日はこの殻を徹底的に外してあげました。

ここからの水管理も、極力水を少なくして根の動きを活発にして上げないといけません。
水をやりたい気持ちを抑えることが、頑丈な苗作りの秘訣です。

次回はいよいよ鉢上げです。

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プロフィール

株式会社風土 社長 濱口陽行(ふうどしゃちょう はまぐちたかゆき)

1975年10月6日、東京都生まれ高知県育ち。普通科高校~大学法学部からIT関連のセールスを経て2008年10月1日に農業生産法人である株式会社風土を設立。

おいしいを、作ろう 株式会社風土

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