みやざき農業日誌

株式会社 風土のスタッフブログです。
風土スタッフの日々や、野菜に関する記事を記録していきます。


うどんこ病

かぼちゃの花が咲くころ、どうしても避けて通れない「うどんこ病」が発生します。

この頃から、かぼちゃ自体がとても忙しくなります。
根を張りツルを伸ばし、新たなツルや葉も作り、雄花と雌花を咲かせ、
それらが受粉すれば種子を作り、かぼちゃを肥大させていかなくてはなりません。

とても力を使うため、かぼちゃの株そのものに元気がなくなってしまいます。
こういう現象を「着果負担」と呼びます。

着果負担。株元が傷んできています。

着果負担がかかると、株元から葉が黄化したり、「うどんこ病」が発生します。

うどんこ病は、その名の通り小麦粉や片栗粉をまぶしたような粉(カビの一種)が
葉の表面にぽつぽつと現れ、比較的早く広がっていきます。
やがて葉の全体が真っ白になり、葉が枯れてしまいます。
この病気にかかると葉にストレスがかかり、余計な力を使わせてしまいますし、
光合成をする面積が少なくなるため、かぼちゃの肥大や充実に支障をきたします。
また、葉が傷んで枯れてしまうとかぼちゃが直射日光にさらされますので、
かぼちゃが日焼けしたり、ひどい場合はその日焼け部分から腐り始めてしまいます。

うどんこ病は、着果負担が大きいほど顕著に現れますので、株そのものを
健全に保っておくことが何より重要です。
それには、土壌物理性を改善したり、pHを6.5くらいに引き上げてあげたり、
元肥をしっかり施したりといった畑作りが基本になります。
畑作り以外にも、種子の播種深度を適正にし、初期の病害虫の防除を徹底したりと、
野菜作りの基本に忠実に育てることが肝心です。
また、うどんこ病は高温乾燥時に広がりますので、定期的に雨が降っているようなら
それほど心配はありませんが、着果後に晴天続きであればほぼ間違いなく発生します。

今年は作柄としては上々で、うどんこ病も比較的落ち着いており、
とても良いかぼちゃが期待できそうです。

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プロフィール

株式会社風土 社長 濱口陽行(ふうどしゃちょう はまぐちたかゆき)

1975年10月6日、東京都生まれ高知県育ち。普通科高校~大学法学部からIT関連のセールスを経て2008年10月1日に農業生産法人である株式会社風土を設立。

おいしいを、作ろう 株式会社風土

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