みやざき農業日誌

株式会社 風土のスタッフブログです。
風土スタッフの日々や、野菜に関する記事を記録していきます。


おいしいかぼちゃの見分け方 畑編

これまで消費者の目線でおいしいかぼちゃの見分け方を紹介してきましたが、
今回は作り手の目線でおいしいかぼちゃを見分けてみます。

おいしいかぼちゃの見分け方の基本は、これまでにご紹介してきたことと一緒ですが、
ここで取り上げたいのが「収穫適期に収穫する」というポイントです。

品種にもよりますが、かぼちゃの収穫適期は着果から45~50日というのが主流です。
しかし、全てのかぼちゃが同じ日に着果するわけではないので、
実際に収穫する時に着果日のバラつきが大きいと品質が揃わなくなってしまいます。

バラつきを最小限に抑えるには、苗の状態を揃えておく「育苗の技術」を磨くことや、
「畑の環境をまんべんなく良くしてあげる」こと等が挙げられます。
仮に、着果に3日間のバラつきがあるとしても、50日目に一斉に収穫してしまえば
48~50日目での収穫ということで品質はほぼ統一されますので、
風土は着果節位に関わらず、「出来るだけ同時に」「1果だけ着果」させ、
50日目に収穫する手法を取っています。

でも残念ながらバラついてしまった時や、
そもそも着果日が分からなくなってしまった時はどうすれば良いのでしょうか。

かぼちゃの栽培に関する資料を見ていると、たいていの資料は
「軸がコルク化したら収穫時期」と書いてあります。
コルク化???聞いたことありません。

では実際にコルク化したかぼちゃの軸を見てみましょう。

こうしてみるとどれもコルク化していますが、どれが適期かと言われると微妙な気がします。

緑色をしていた軸が、着果後30日目くらいから茶色っぽくなり、縦にヒビが入ります。
40日目くらいからは横にもヒビが入り始めますので、横のヒビが十分に入ったら
収穫時期と言えるかもしれません。

また、かぼちゃのお尻に突起がありますが、これを指で押さえてすぐにパキッと
折れるようなら収穫時期だと言う人もいます。
収穫時期より早いと、グニャッと曲がるだけできれいに折れないそうです。

いずれにしても着果日を管理するのが最良ですし、収穫時期になったとしても
味見をしてホクホク感と糖度を確かめてから収穫するのがベストでしょう。
 

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プロフィール

株式会社風土 社長 濱口陽行(ふうどしゃちょう はまぐちたかゆき)

1975年10月6日、東京都生まれ高知県育ち。普通科高校~大学法学部からIT関連のセールスを経て2008年10月1日に農業生産法人である株式会社風土を設立。

おいしいを、作ろう 株式会社風土

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