株式会社 風土のスタッフブログです。
風土スタッフの日々や、野菜に関する記事を記録していきます。
9月17日、予定より3日早く稲刈りを行いました。
稲刈りは9月20日の予定でしたが、ウンカの飛来警報が発令されている最中、
風土の田んぼにもウンカが入ってしまいましたので、被害が拡大する前に
収穫することにしました。
ヒノヒカリという品種は、出穂から積算温度にして900~1,000℃の間に
収穫するのが食べ頃ということのようです。
9月17日ではギリギリ900℃との見立てでしたが、ウンカを農薬で撃退すると
1週間収穫が伸びてしまい、刈り遅れとなってしまいますのでやむを得ません。
ちなみに、やや早く刈ることで、新米の食味はむしろ良好のようですが、
貯蔵した分は来年の6月以降、食味が落ちてしまうようです。
しかしウンカの威力はすさまじく、「来たな」と思った翌日はこの有様です。
この後も繁殖をつづけながら、一晩毎に被害を拡大し、
最後にはお米が全滅するという恐ろしい害虫です。
警報の発令タイミングや、その時に生産者がタイムリーに防除できるかどうかが
大発生を抑えるカギだと思いますが、高齢化が進んでいることもあり
風土の田んぼのある地域は後手後手に回ってしまったようです。
さて、収穫して見ると昨年より10aあたり2俵近くも収量が減っていました。
異常気象のせいもありますが、いろいろと見直さないといけない部分が
露出したという点では良い年ではありました。
ただ、収穫した籾を精米したところ、歩どまりが10%以上向上していました。
分けつ数が少なかった分、穂肥が的確に効いているようです。
秋の収穫シーズンが終われば総括して、来年はさらなる品質と収量の向上を
目指したいと思います。
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1975年10月6日、東京都生まれ高知県育ち。普通科高校~大学法学部からIT関連のセールスを経て2008年10月1日に農業生産法人である株式会社風土を設立。