株式会社 風土のスタッフブログです。
風土スタッフの日々や、野菜に関する記事を記録していきます。
ここ数日の冷え込みで、かぼちゃがほぼ全滅してしまいました。
去年のことがあったので、全てのスケジュールを2週間ほど遅らせての栽培でしたが、
3月18日に霜が降り、その後も3月23日以降連日の氷点下と降霜。
上がりつつあった地温も下がりに下がり、昨日はビニールハウス内のかぼちゃにも
20株ほどの被害が出てしまいました。
まさか3月の下旬に氷点下になるとは思いもよらず、過去20年の気象データを見ても
1994年に1度あるのみで、昨今良く言われる「想定外」の出来事でした。
実は天気予報を信じて、26日にも10a定植したのですが、一晩にして霜にやられました。
翌日の最低気温予報が、15時半にことごとく下方修正されていくことが数日続いていたため、
充分に警戒しなければいけなかったのですが、苗の老化や他のスケジュールとの
天秤にかけた結果、植えてしまいました。
昔の人のように、自然を見て霜の予兆を感じ取る能力も、
これからはある程度必要になるかもしれません。
また、新燃岳の噴火といい、それを予兆するかのように昨年から桜島が噴火していたり
(昨年は観測最多の年間896回の噴火をしました)、
この度の地震と津波のことなどを考えると、「今まで通りの農業をするには
厳しい環境になってきている」と感じている農業従事者の方は
非常に多いのではないかと思います。
とはいえ農を生業とする者の「性」は種を播くことであり、
種を播かないと何も始まりません。
地元の生産者さんに聞くと、記憶の中で最も遅い降霜日は4月23日だそうです。
播き直すとしてもこれ以上のギャンブルはできませんので、
この日付を意識して栽培を再開しないといけません。
これで6月出荷のかぼちゃはほぼ無くなり、7月上旬からの出荷になりそうで、
待っていただいているお客様には、全く申し訳ない思いです。
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1975年10月6日、東京都生まれ高知県育ち。普通科高校~大学法学部からIT関連のセールスを経て2008年10月1日に農業生産法人である株式会社風土を設立。