株式会社 風土のスタッフブログです。
風土スタッフの日々や、野菜に関する記事を記録していきます。
4月4日からハウスかぼちゃの受粉作業をしています。
ハウスの中のかぼちゃも一部が霜の影響を受けたため、一斉に受粉しようと
考えてましたがバラバラになってしまいました。
仕方がないので、受粉日をかぼちゃの近くに記しながらの作業をしています。
春にミツバチがいなくなったことで、受粉作業が必須となり
かぼちゃ生産のコストを押し上げています。
中山間地域では、間もなくミツバチが出てくるところもあるかもしれませんが、
気温や日照、鳥獣害、交通のことなどを考えるとやはり平地で作るべきでしょう。
そもそも山間部は動物が生活を営んでいる所でもあるわけです。
そこに人が集落を作って田畑を開墾したものですから、
田畑を守らなきゃいけないような反面、そこでの耕作は様々な面で不利な状況
(高コスト)を生んだり、はたまた過疎化が進んだりというジレンマがあります。
2~3年前にテレビで、そういった耕作放棄をされた山間部の水田に
お米屋さんの女性社長が「放棄地をよみがえらせる」とか、「宝の山」とか、
そんなテーマで乗り込んでいくのを見たことがあります。
社長はスーツとパンプスで現地に赴いて、農家さんの前で水田の土を口に入れ、
「土が甘いから良いお米が作れる、作ってください」と
訳の分からないことを言っていたのを思い出します。
恐らく農家は「何なんだ一体」と違和感を持ったでしょうが、それを発信する手段を持たなかったり、
お客様である手前何も言えなかったりしたのかもしれません。
今頃その水田でお米は作られているのか、少し気になります。
話が脱線しましたが、今日は「ミツバチと共存できる農業が必要だ」という事と、
「生産から消費に至るまでの、それぞれの思いの乖離」について考えながら
作業を行いました。
他にスタッフさんでサツマイモを20a、里芋を30a、カボチャを15aの定植と
40aのショウガ畑への施肥と耕運を行いました。
一気に暖かくなってきたこと、明日久しぶりの雨が降ることで
分散しなくてはいけない作業が集中してしまっています。
ここを何とか乗り切らなくてはいけません。
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1975年10月6日、東京都生まれ高知県育ち。普通科高校~大学法学部からIT関連のセールスを経て2008年10月1日に農業生産法人である株式会社風土を設立。