株式会社 風土のスタッフブログです。
風土スタッフの日々や、野菜に関する記事を記録していきます。
2011年の促成栽培のかぼちゃの出荷が最盛期を迎えています。
長い個体で収穫から1か月を過ぎ、美味しいものはより美味しくなって、
残念ながら豪雨のせいで美味しくなれなかったものは腐ってしまったりと、
色々な思いが交錯する中、この7月中の完売を目処に出荷を始めました。
さて、思い起こすこと4か月前。
促成かぼちゃにつきものの「苗」を作っていると、どうしても定植の基準に
満たない苗ができてしまいます。
メーカーさんの育種の精度によるものと、風土の管理によるものとありますが、
特に後者のものを選別して、駐車場の横っちょにあるちょっとした空地に
畝を立てて、20株ほど植えていました(もったいないですから)。
もちろん無農薬です。
6月のとある晴れ間に、あっと思いだして収穫に行ってみるとはたして、
そこには堂々と太った完熟のかぼちゃがありました。
その断面がこれです。
果肉の色、表皮との境目の具合、種の大きさ、充実ぶり、どれを取っても最高の出来。
むしろ良い苗をきちんと畑に植えて管理したのよりも良いでき映えです。
かぼちゃ栽培に「苗」の占めるウェイトが大きいことは否定しませんが、
露地に植えると紆余曲折を経て、「できちゃう」ことがまれにあるようです。
BRIXは20度。
このかぼちゃ達、10数個は大阪のお客様の最初のロットに紛れて出荷されていきました。
もしこれを買われたお客様はとてもラッキーです。
また、この品質を目指して、他のかぼちゃとのバラつきを少なくするよう
クリアすべき課題も幾つか見えてきました。
しかしまずは、私たちは現在かぼちゃを出荷しているという事実を噛みしめています。
http://www.food-net.co.jp/_mt/mt-tb.cgi/116
1975年10月6日、東京都生まれ高知県育ち。普通科高校~大学法学部からIT関連のセールスを経て2008年10月1日に農業生産法人である株式会社風土を設立。