株式会社 風土のスタッフブログです。
風土スタッフの日々や、野菜に関する記事を記録していきます。
風土ではかぼちゃとゴボウの収穫に目処がついてきたため、
急ピッチで裏作の準備を進めています。
今回は、あるスーパー様向けに青果用のラッキョウを作ることになりました。
青果用のラッキョウなんて、今どき誰が買うのだろうと思われるかもしれませんが、
実はそのスーパー様の店舗(100数十店舗)で5~6月に80tものラッキョウが売れていくのです。
(梅の作柄等でいくらか変動するようです)
まだまだ、ラッキョウを漬物にする食文化は残っているようです。
80tといっても、出来不出来や昨今の春の嵐のことを考えると100t以上の計画で
挑まないといけませんので、5~6haの作付が必要です。
そこで、生産者さんで良質の種を持っている方から種を5.5t譲っていただきました。
本来なら、種用のラッキョウはお盆明けまで収穫せずに畑に置いておくのですが、
そうするともう1回分けつしてかなり小さな種になってしまったり、
あと1ヶ月近くの間の雑草や病害虫の防除のことを考えると、
今収穫して定温貯蔵庫で保管することがベストだと考えて収穫しました。
ユリ科の野菜の貯蔵はとにかく「低温」に保つことと、良質なものを貯蔵することが大切です。
ベストは0℃付近かと思うのですが、家庭にある冷蔵庫(5~12℃くらい?)の温度帯だと
貯蔵性が悪く、いっそ外気温(25~30℃)の方が良いようです。
また、例えばタマネギの巻きが甘いものや、ラッキョウが充分に充実していないもの等は
貯蔵庫に入れても腐ってしまいます。
ショウガにも共通するようですが、乾質量の多いものが良質と言えるそうです。
この6月は豪雨に見舞われたこともあり、良質な種が手に入ったのは幸運でした。
よいラッキョウが採れるように育てていきます。
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1975年10月6日、東京都生まれ高知県育ち。普通科高校~大学法学部からIT関連のセールスを経て2008年10月1日に農業生産法人である株式会社風土を設立。