株式会社 風土のスタッフブログです。
風土スタッフの日々や、野菜に関する記事を記録していきます。
今回はかぼちゃの花が咲いてから果実になるまでの流れを見てみます。
理科の授業を思い出しながら進んでいきます。
まず、かぼちゃの花は、雄花と雌花があります。
1つの花に「めしべ」と「おしべ」があるのを両性花(りょうせいか)と呼びます。
かぼちゃは1つの個体(株)に、「めしべ」だけがある雌花と「おしべ」だけがある雄花を作り、
これは雌雄異花(しゆういか)と呼びます。
これとは別に、個体(株)ごとに雄と雌に分かれている植物は雌雄異株(しゆういしゅ)と呼びます。
代表的なもので、イチョウやキウイフルーツ、山椒などが挙げられます。
↑こちらが雄花、↓下は雌花です。
雌花は、花の付け根あたりに子房があるのですぐに分かりますね。
さて、「おしべ」の葯(やく)に出来る花粉が「めしべ」につくことを受粉と言います。
出典:「小・中・高の理科がまるごとわかる」ベレ出版
↓「おしべ」です。花粉は朝に出ますから、午前中だとハチが仕事をしているのが見られます(不思議と刺されません)。
↓「めしべ」です(一部花びらを除去してあります)。
ハチは蜜を求めて花から花へ移動しますが、その時に花粉を移動し、受粉を行います。
ちなみに、今年の春はハチがいなかったので人間の手で受粉を行いましたが、
精度、スピード共にハチには敵いませんでした。
受粉が行われると、「めしべ」に付いた花粉から花粉管が伸びて胚珠(はいしゅ)に届き、
胚珠内にある卵細胞と花粉管内の精核(精細胞)が融合し、受精となります。
その後数日でかぼちゃらしく変化してきます。
着果した位置が、作型に合う場所でしたらそれをそのまま育てますが、
狙った位置で着果しないものに関しては摘果してしまいます。
学校で習った理科も、実生活に組み込まれると妙に実感できます。
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1975年10月6日、東京都生まれ高知県育ち。普通科高校~大学法学部からIT関連のセールスを経て2008年10月1日に農業生産法人である株式会社風土を設立。