株式会社 風土のスタッフブログです。
風土スタッフの日々や、野菜に関する記事を記録していきます。
ビニールハウスで栽培しているかぼちゃが、着果から36日経ち
収穫まで残り2週間となりました。
3月下旬に霜で枯れかかった時にはもう駄目かと思いましたが、
献身的な介護(?)の甲斐あって、今は順調な充実期を迎えています。
降霜後の様子
さてこのかぼちゃ、肥培管理が露地栽培とは全然違っていて、
まるでハウス栽培のメロンのようなコストがかかってしまいました。
反面、露地栽培ではできない勉強をすることができました。
まず、この段階になって高温乾燥状態のハウス内で「うどんこ病」が出ていません。
もちろん、予防に農薬を使ったりしていません。
これは、樹勢を強く保てていることと、周りがまだうどんこ病が発生する
環境にないことが原因かと思います。
また、樹勢を強く保つということと、肥料(窒素)をたくさんやることが
必ずしもイコールではなく、むしろ温度管理、水管理、仕立て方、
風ストレスの排除等で理想の状態に近づけることができたように思います。
実際、他に幾つかの品種を数株ずつ混ぜて植えてありますが、
「葉の高さ」が膝より高くなって腰近くまで伸びているものもあります。
徒長しやすさも品種によって違うようです。
露地栽培だと、温度や水、風は天気次第ですし、雨が数日続くと剪定が遅れたりして、
そういうマイナス要素の積み重ねがかぼちゃの品質を落してしまいます。
この、露地栽培につきまとうマイナス要素に足をすくわれないよう、
管理の体制を整えておく必要があります。
さてこの畑は降霜の為、3回も植え直しをしたかぼちゃです(都合4回目の定植です)。
2回目には心が折れかけましたが、3回目には開き直っていました。
まだやっとツルが這い始めた頃ですが、明日から3日間ほど雨が降ったり、
台風が接近するようですので、台風通過後にいかに早く剪定できるかが勝負です。
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1975年10月6日、東京都生まれ高知県育ち。普通科高校~大学法学部からIT関連のセールスを経て2008年10月1日に農業生産法人である株式会社風土を設立。