株式会社 風土のスタッフブログです。
風土スタッフの日々や、野菜に関する記事を記録していきます。
季節はずれの台風2号をなんとかやりすごし、平年より9日早く、
5月31日に梅雨入りした南九州(都城)の4~5月の気候をまとめてみます。
かぼちゃは順調に肥大中ではありますが、なんとなく気分的に綱渡り状態というか、
気候が毎年違うため気が抜けない日々が続いています。
4~5月は、かぼちゃが体を作って、受精を行い、果実が肥大期に入る
とても重要な時期で、この時期に気候が恵まれて管理が行き届かないと
ロクなかぼちゃが採れないという結果になってしまいます。
■ 降水量
今回は過去30年間の平年値と比較してあります(気温のデータも同様です)。
雨量が足りず、かぼちゃの根域が例年より狭いことが予想されます。
実際に畑で見ても、根の張りが少ないことは実感できます。
最後の大雨は台風2号と梅雨前線によるものです。
■ 平均気温
平均気温は平年よりやや低く推移しています。
かぼちゃの生育適温でよく言われる17~22℃のラインを赤く表示していますが、
平年より低い分、適温に近い環境で生育できていると言えます。
■ 最高気温
最高気温は平年より高く、日中の暑さがやや厳しい状態です。
特に12~15時に30℃近くに上がり、根量の少ないかぼちゃは葉から蒸散する
水分が吸い上げる水分より多く、ぐったりしていることが多々ありました。
ツルが充分に伸びて、気根が降りた頃にはやや改善したようです。
■ 最低気温
最低気温は4月5日の2.4℃というのが厳しかった程度で、4月は平年並み、
5月は平年より5~15℃も高いという結果になりました。
かぼちゃの生育適温から大きく外れることが少なかったのは幸いです。
なんとなく思えてくるのが、寒暖の差や雨量の季節差が激しくなっていることで、
それに伴って野菜の生育が悪かったり、ある時から改善したりと
「気が抜けない」気候になっているような気がします。
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1975年10月6日、東京都生まれ高知県育ち。普通科高校~大学法学部からIT関連のセールスを経て2008年10月1日に農業生産法人である株式会社風土を設立。