インド東部からインドシナ半島にかけてとの説が有力です。
日本に伝わった時期ははっきりしませんが、お米より早く伝わったとの見解もあります。
風土で栽培されている里芋は、植え付けた種芋の上に親芋ができ、親芋に小芋が、小芋に孫芋ができる品種です。
早生品種は石川早生を、晩生品種は白芽(土垂れ)を栽培しています。
洗った里芋は品質の低下が早いので、なるべく泥つきを選びましょう。 形が良く、湿り気のあるものが高品質です。
保存する温度帯は7度前後が適しています。この時も泥つきのまま保存すると長持ちします。 5度以下では乾腐病になることがあります(切り口に赤い筋ができます)。
里芋の特徴である「ヌメリ」は、マンナン、ムチン、ガラクタン等の成分から構成されていて、近年様々な機能性が知られています。
【マンナン】
こんにゃくでおなじみのマンナンは、便秘予防、肥満防止、糖尿病予防、コレステロール低減等の作用があります。
【ムチン】
胃の粘膜を保護したり、肝臓や腎臓を助けます。また、細胞を活性化して老化を予防するとも言われています。近年は、脳細胞も活性化するという説もあり、痴呆予防の期待が高まっています。
【ガラクタン】
食物繊維の一種で、便秘予防の他に、血糖値や血中コレステロールを低下させ、生活習慣病の予防に役立ちます。