ほうれんそうは葉の部分を食べますので、窒素肥料を中心に与えます。ところが、窒素が多すぎるとアクのもとになり、食味が落ちてしまいます(茹で汁の色が濃くなるほうれんそうは窒素過多です)。風土は肥料メーカーの土壌診断結果に基づいて、堆肥と肥料を投入しますので、生育はゆっくりですがアクの少ない美味しいほうれんそうを栽培しています。
ほうれんそうの原産はカスピ海南西部と言われています。ペルシャ(イラン)で栽培化されたものが、ヨーロッパ、中国、へと伝わり、日本へは16世紀に入ってきました。
東洋種と西洋種と、その交配種があります。東洋種は葉先が剣状にとがっていて、アクが少なくおひたし等に向いています。西洋種は葉が丸い形で葉厚があり、炒め物等に向いています。風土はこの2つの特性を兼ね備えた交配種を栽培しています(スーパーアリーナ7、サプライズ7、ノーブル、バルチック7、ミラージュ等)。
12月~3月
黄色い葉が無く、葉先まで緑が濃いものを選びます。小さめの株に大きな葉がついているものの方が美味しくいただけます。
新聞紙やポリ袋のまま、冷蔵庫で保存できます。袋の口を開けて上向きに入れておくと新鮮なまま5日間ほど保存できます。
ほうれんそうには各種ビタミン類とカロテン、クロロフィルが多く含まれています。特にビタミンCが多く含まれていて、100gのほうれんそうに冬採りほうれんそうで60mg、夏採りで20mg含まれています。ただし、ゆでることでビタミンCは1/2になりますので、時にはゆでずに電子レンジで加熱したり、または炒めたり蒸し料理にして食べると良いでしょう。カロテンも多く含まれており、体内でビタミンAとして働きます。クロロフィルはカロテンと共にほうれんそうの緑色を作っている色素で、悪玉コレステロールを低下させ、善玉コレステロールを増やす働きがあり、特に動脈硬化の防止に役立つと言われています。
他にも鉄などのミネラル分も豊富に含まれており、美容・健康維持や貧血に高い効果があります。